あんしん経営=先見経営

“あんしん”とは

「あんしん経営」の“あんしん”とは、
“不安が極小化された状態”のことです。

さて、会社経営にとって
最大のリスクは
赤字に陥ることではなく
キャッシュの不足です。

利益は資金獲得の
手段の一つです。

たとえ利益があっても、
支払ができなくなれば
会社は倒産します。
(これを黒字倒産といいます)

逆に、一時的に赤字であっても
キャッシュが潤沢にあれば、
会社はつぶれません。

そうした意味で、
キャッシュボリュームこそが
中小企業の経営における
最大の関心事です。

キャッシュの減少が不安材料であり、
キャッシュの増加が安心材料です。

不安を極小化するとは、
(究極的にいえば)
永続的にキャッシュが
減少しない仕組みを
構築することです。

そのためには行き当たりばったりではなく
さまざまな場面を想定した戦略の思考を
日常的に行うことが必要不可欠です。

戦略を思考するための第一歩は
仮説を立てて検証すること。

「〇〇すればこうなる」といった風に
未来の状態を視ることです。

そう、不安の極小化のためにまず必要なことは
「未来の姿の可視化」です。

不安は、先が見えないことによって生じ、
それは時間の経過とともに増幅します。

たとえ、望まざる姿であったとしても、
未来の姿が具体的にイメージできれば、
行動力・実行力に特に秀でた
中小企業の経営者のみなさんは、
その困難に打ち勝つために
持てる力を集中的に投入し、
戦うことができます。

しかし、未来の姿がイメージできなければ、
どこに力を注いでいいか見当がつかず、
適切な対処ができないままズルズルと
追い込まれていきます。

自社の5年後の姿を想像することで、
そこに至るための方策、
そこに至らないための方策、
さまざまな策を練ることができます。

“あんしん経営”のためにまず必要なこと、
それは「未来の姿の可視化」です。

そして、そのために何をすべきか、
それは「経営計画の策定」です。

経営計画を立てることに意味はない?

「経営計画」の話を耳にすると、
経営者の方だけでなく、
公認会計士や税理士など
企業に対して財務面での
アドバイスを行う側の人間からも
「計画って立てたところで
実現するわけではないし、
意味あるの?」といった反応を
受けることが少なくありません。

この際、はっきり申し上げます。

経営計画には大きなチカラがあります

どのようなチカラがあるか、
「目標を達成させるチカラ」です。

経営計画を立てることで
目標達成の可能性は
飛躍的に高まります。

それは、経営計画というものが
目標を達成するためのロードマップ
だからです。

計画を立てる過程で
目標までのルートを考えに考え、
実行すべきことを明確化します。

このような一種の戦略会議を通じて、
未来にある目標がリアリティを持ちます。

そして、そのリアリティを持った目標と
そこに至っていない現実との間に
ギャップが生まれ、そのギャップを
埋めるための行動を考える状態を
生み出すのです。

逆に、こうした時間を持たずして
目標など達成するでしょうか?

経営計画とともに生きる

経営計画を立てたとします。

計画どおりにいくとは
かぎりません。

ほとんどの場合、
計画と現実はズレます。

このときに、ズレている度合いや
ズレている角度を把握できてこそ、
その修正が可能です。

そのズレの度合いや角度を
把握するためには
目標到達への計画が
必須です。

計画があるからこそ、
目標達成に対して
現実がどれくらい
ズレているかが
可視化できます。

可視化、数値化、言語化、
これらをなくして
改善はあり得ません。

ボーリングでボールを投げるときに
手元でのほんの少しの角度のずれが
ピンの前で大きな誤差となるごとく、
日々の改善がなければ、
今はほんの少しの誤差であっても
3年後、5年後の到達ポイントを
目標から大きくズレてしまいます。

日々の改善、微調整が会社にも必要です。

そのためには、目標達成のロードマップである
経営計画の策定が不可欠です。

経営計画を作らずに将来の姿を語ることは
まさに「運頼み経営」です。

一生をかけて、大切な人を守るために、
会社を経営するのであれば、
その命運を天に任せてはいけません。

自らのチカラで目標達成するために
経営計画をつくりましょう。

そして、計画を基に未来を予測し、
未来を見越しての意思決定を行いましょう。

見えなかった未来が見えるようになることで、
経営者の不安は極小化されます。

これが「あんしん経営」の持つチカラです。