経理で出た数字を見るのではありません。

〜blog『relax&focus』より転載〜

経理を活かす

事業を開始すると、
ついてまわるのが
経理業務です。

個人事業なら所得税の、
法人なら法人税の
確定申告のために
経理業務は必須です。

義務づけられた経理を
少しでも経営に活かすために
出てくる数字を活用する
姿勢を持ちたいものです。

そして、できれば
もう一歩前に進んで
積極的に活用したいです。

出てきた数字を活かす

ではなく、

活かせる数字が出てくるようにする

という姿勢です。

区分分けと集約

分ける

事業内容にもよりますが、
売上をただ「売上高」だけで
データ入力するのは
もったいないです。

得意先ごとや商品ごと、
地域ごとに区分して
データ入力すれば
できあがったデータから
それぞれの推移や比率が
容易に掴めます。

初期設定に一手間加えることで
経理の活かし方に大きな差が出ます。

まとめる

代表的なものは
「消耗品費」と「事務用品費」

これを分ける意味があるかを
まず考えてみましょう。

ゴミ袋やカゴといった消耗品、
テープやカッターなどの事務用品、
いずれかを区別して管理したその先に
「めっちゃいいやん」となるような
データは出てくるでしょうか。

わたしにはその必要性はありません。

ですので、わたしは「事務用品費」という
科目は消してしまっています。

すべて「消耗品費」でまとめています。

それで困ったことは一度もないので
お客様にもそのようにお伝えした上で
検討いただいています。

最後に

セカンドオピニオンとして
関与させていただくと、
こうした取組をしていない
事務所の出力する帳票とも
頻繁に遭遇します。

まだまだ会計事務所業界が
日本の中小企業を本当の意味で
支えきれていないという印象を
受けるとともに、われわれの業界が
しっかりとサポートできれば、
中小企業はもっと強くなれます。

計画を立てて目標に向かって
研鑽される企業と共にいると
そのように強く思います。