なくなりかける前に借りておこう、という話です。

〜blog『relax&focus』より転載〜

雇用するとお金は出ていく

当然のことですが、
人を雇用すると
お金は出ていきます。

給料はもちろん、
社会保険料、労働保険料、
といった目に見えるものから
人が増えるとオフィスを
広くする必要があるので
そのためのオフィス賃料増加も
雇用コストとして考慮すべき
場合も出てきます。

すぐにお金を生み出すか

人を雇用する目的には
どういったものがあるでしょうか。

①売上規模の拡大による利益増加
②組織拡大による社会へのインパクト
③次世代育成による永続的な事業維持

こうしたことが考えられます。

その中でも1つめの売上規模の拡大を
理由に挙げられる方は多いです。

たしかに、ほぼすべてのビジネスにおいて
一定規模以上の売上を獲得するには、
人手が必要となります。

それは中長期的に期待する効果ではあるものの、
雇用即効果発現、が期待できるかといえば
そうとはならない事例もあります。

売上獲得に一定のスキルが必要な産業では
効果発現までに時間がかかります。

逆に単純作業の人手補充としてなら
雇用後すぐに効果は発現するでしょう。

つまり、雇用が即お金を生み出すかどうかは
そのビジネス内容に左右されます。

同業の方と話をしていて印象的だったのが
「ひとりでやっててしんどくない?」
「人の雇用がすべて。人さえ雇えれば
利益は約束されている」という言葉。

「なるほど、そういう考え方もあるかな」と。

ただ、数字に表れない苦労や苦悩もありそうで
わたしにはそっちの道は茨に見えています。

やっぱり価値観は人それぞれ、
負担に感じることも人それぞれ、ですね。

規模拡大のためには融資を使おう

価値観にかかわらず、
事業の目的達成のためには
ある程度の規模感がないと
できないこともあります。

社会の変革を望むなら
それなりのインパクトを
与えなければならず、
それにはある程度の規模感は
必要になるでしょう。

また、社会をよくする活動は
途中で倒れてしまうと
意味がありません。

永続的に事業を維持するためにも
人の雇用は不可欠です。

こうした場合にも、
やっぱり人の雇用は
避けては通れません。

人を雇用する場合には
管理という課題も出てきますが、
当面の課題は資金繰りです。

特に、すぐに売上に転嫁されないような
ビジネスモデルでの人の雇用は
短期的に資金繰りが逼迫します。

売上の拡大よりも先に
人件費の増加が
圧迫してくるからです。

金融機関に対して対等に交渉して
資金融資を受けるためのポイントは

資金が逼迫する前に融資を受ける

これに尽きます。

今後、人の雇用を考えているならば
今は資金ニーズがなかったとしても
金融機関から融資を受けておいて
「借りた」「返した」の実績を積んで
今後の展開に備えておくことは
とても大切な準備の一つです。

布石を打っておきましょう。