一発勝負的なものは死期を早めるおそれがあります。

〜blog『relax&focus』より転載〜

初期投資

多くのビジネスの場合、
なにがしかの初期投資が
必要です。

物品を販売するのであれば、
その販売のためのハコもいるし
販売を告知することも必要です。
そして、販売するモノを仕入れる
ことも必要になります。

サービス業であっても、
オフィスやテナントが必要だったり
PCが必要だったりします。

また、ホームページの開設も
必要かもしれません。

なんせ、最初はいろいろと
お金がかかります。

小さく始めたい

フリーランスとしてスタートするとき、
たとえ公庫で創業融資を実現して
手元にある程度のお金があるとしても
こうした初期投資については
できるだけ小さく始めることを
オススメしています。

それは“長生き”するためです。

その投資したビジネスが
必ずしもすぐにリターンを
生むとは限りません。

たとえば、200万円の融資を受けて
手元資金と合わせて300万円を
初期投資に突っ込んでしまうと
残った確約事項は支払いだけです。

融資の返済と、
ランニングコスト、です。

売上がきちんとあがればそれらは
なんなく支払えるかもですが、
売上入金が6ヶ月先とかだと
この時点でゲームオーバーです。

だからこそ、手元キャッシュに
いくらかの余裕を持たせたいです。

初期投資にはメリハリを

ただし、ビビりすぎて
投資しなさすぎるのも
よくありません。

このあたりのさじ加減が
最初は難しいです。

グラフィックデザインを
生業とされるなら
それなりのPCでなければ
逆に信用されないでしょう。

フォトグラファーを
生業とされるなら
コンデジ一つ握りしめていては
信用されるはずもありません。

こうしたところには
お金をかけるべきです。

移動手段に自転車が必要であれば
それは購入すればいいでしょうが、
そこにはこだわりはなくしたいです。
10万円も出せば見た目にしょぼくない
ものは十分手に入ります。

もちろん、ブランドイメージや性能を
求めれば青天井の世界ですが、
「わたしのブランドイメージと揃えたい」と
いって50万円もする自転車を買ったり、
高級外車を購入するようなことは
絶対に控えるべきです。

別に高級自転車や高級外車が
ダメといっているわけでは
ありません。

それはきちんと走り出してから
売上によって得たお金で
購入しましょう、ということです。

<最後に>税理士業界について

税理士の独立開業についても
同じことが言えます。

高額のシステム、複合機、
ホームページ制作、紹介会社、
こうしたものに搾取されてしまっては
生存の可能性が低くなります。

わたしが商売下手で
売上を伸ばせなかった
だけかもしれませんが、
もし最初にこうしたものに
手を出していたら
とんでもない赤字に転落して
キャッシュが枯渇したのは
まちがいありません。

ただ、たとえ最初からある程度の
売上が見込めたとしても
その高額な投資が適切かどうかは
きちんと見極めたいです。

税理士という業界はいろんな会社から
カモにされる傾向にあります。

プライドが高く世間知らずな所長が
多いという事情もあるでしょう。

また、儲かっているからそれくらい払うという
事務所がまだまだ多いのかもしれません。

いずれにせよ、2世代くらい前のスペックの
PCに税務関連のソフトをインストールして
高額で売りつけるようなシステム会社も
存在するわけなので、気をつけましょう。