“節税”にニーズがあることはわかるのですが・・・、

〜blog『relax&focus』より転載〜

“説明”と“いいわけ”

「先に言えば説明。
後で言えばいいわけ」と
おっしゃられたのはたしか
超前向きコンサルタントの
和仁達也先生だったか。

これ、本当に名言です。

特に形のないサービスを
提供する自分にとっては
常に意識すべき格言として
インプットしています。

“法人税”をあとから付け加えない

で、この名言、自分だけで
独り占めにするのはよくないので、
お客様へも還元しています。

月次報告の場面で。

毎月の月次報告において、
概算で計算した法人税を
あらかじめ入れておきます。

そして、それを差し引いた金額を
「わが社の利益」として
認識していただくようにしています。

もちろん、月次の実績と、
それ以降の計画数値を融合させた
決算予測でも税金は案内しますが、
それだとやっぱり意識的に
どこか遠いものという認識を
されてしまう感じがあるので
月次報告の中に組み込んで
しまえってやっています。

決算が近づいてきたころに
「今年の税金はこれくらいです」と
税額予測を出すから
拒否反応が大きいです。

年初から常々、
「今月の税金はおよそ〇〇円です。
この支払いはまだ先です」と
いう風にお伝えしておくことで
いざ納税といった場面でも
「あぁ、あの税金の支払いね」と
摩擦が減る効果を狙っています。

通用しない社長もいらっしゃいますが、
通用する方も一定数いらっしゃいます。

百発百中ではないけれど、
それなりの効果はあるな、
というのが実感です。

“キャッシュ”ベースでおっかけ

先日の記事にもしました。

経済的利益と税金削減は必ずしも一致しない

経営者の方が税金を敵対視する気持ちは
わたしも法人を経営する立場として
よくわかります。

ちょうど今月末が申告納税期限でして
とくにこの時期は納税の痛みを
身にしみるころでもあります。

それだけに、真に意味のある
意思決定をお手伝いしたいですし、
そのためには損をする“節税”は
一刀両断しなければなりません。

保障のための生命保険は否定しませんが、
節税のためであればストップします。

そのために必要なのは
損益と法人税だけでなく
キャッシュへの影響まで
意識することです。