「サンクコスト」(埋没費用)とのつきあい方。

〜blog『relax&focus』より転載〜

「サンクコスト」とは

サンクコストとは、
埋没費用のこと。

と言われても、
埋没費用って
ふだん使う言葉じゃないし、
イメージも湧きません。

ということで、
それをもう少し掘り下げます。

コトバンクでは、サンクコストは
次のように解説されています。

すでに支出され、どのような意思決定をしても
回収できない費用のこと。埋没費用。

そして、よく使われる例が
つまらない映画を観にいった話。

1,800円払って映画を観にいったが
開始30分でとても退屈なことが判明。

このとき、どうする?
というもの。

今、映画館を出てしまえば、
支払った1,800円は
1円も戻ってこないけど、
残り時間を有効に使えます。

合理的に考えれば、
すぐに映画館を出て、
残りの時間を
有意義に使うことが
賢明であることは明らか。

しかし、1,800円も払ったし、
30分も観ていたんだから、
このまま観ようという選択も
あります。

この選択をサンクコスト効果といい、
この1,800円と30分がサンクコストです。

たしかにお金は戻ってこないし、
オープニングからの30分は
取り返しがつきません。

しかし、このまま2時間ほど
つまらない映画を見続けることが
本当に意味のあることなのか。

サンクコスト効果に引っ張られずに
対抗するためには「損切り」によって
実質利益を生むという意識を
持つことが大切です。

コミック購入はサンクコスト覚悟

マンガ雑誌は、
キングダムをチェックする
「ヤンジャン」を除いて
読んでいません。

しかし、マンガ自体が
きらいなわけではありません。

書店にぶらりと入って
気になるものがあれば
さくっと買ってみます。

現在、「キングダム」と
「宇宙兄弟」は継続購入中。

「マスターキートン」
「パイナップルアーミー」
「クロカン」
「加治隆介の議」
「ラストニュース」
このあたりは殿堂入りで
保管しています。
あと、Kindleには
「岳」が入っています。

で、雑誌などで事前の情報も無いので、
当たることもあればハズレもあるわけです。

作品の良し悪しもありますが、
主には自分の感性との相性です。
嗜好品だから仕方ありません。

初巻で「あ、ハズレ」と思えば
傷は浅くていいのですが、
ズルズルと引きづられて
5巻くらい読み進めたものの
イマイチしっくりこないものも
あります。

こうした違和感を拭い去れないときに
昔はズルズルと買い続けていました。

そう、サンクコスト効果です。

しかし、それで違和感がなくなって
結果的に楽しめたという経験はありません。

ですので、違和感が残っているときは
たとえ続きが気になってもその後は買わずに
ブックオフに持ち込む箱に放り込みます。

おそれず引っ張られず

サンクコストをおそれていては
チャレンジができません。

まちがいなく成果が上がると
確信を持てることしか
チャレンジしないというのは
チャレンジの幅が狭すぎます。

一度きりの人生であれば、
大けがをするおそれがなければ
チャレンジしたらいいです。

その結果、お金と時間を失ったとしても
チャレンジしてみないとわからないこと
だってたくさんあります。

ですので、サンクコストになることを
おそれずにチャレンジしていきたいです。

そして、サンクコストはある程度
仕方がないと割り切っておくことで
サンクコスト効果に引きづられることも
ある程度抑制できます。

おそれすぎず、ひっぱられず

こうしたことを意識しておけば
別にサンクコストなんてこわくありません。