DIY投資の場合の内装費用ってどう経理すればいいのか。
〜blog『relax&focus』より転載〜
古民家をDIY改装
最近はプロ仕様の工具や部品も
ホームセンターなどで販売されており、
手先が器用で創作が得意な方は
自宅のちょっとした改修などは
自分でやってしまうということも
多くなっています。
こうしたDIYにハマった結果、
不動産投資に活用される方も
いらっしゃいます。
空き家物件を購入して、
自身で改装して誰かに
賃貸するというスタイル。
という流れです。
改装を業者に依頼すれば内装費がかかり、
償却していくことになりますが
DIY(自身で改装)した場合には
他者への支払いは材料代のみ。
およそ30%程度の支出で
改修できるという話を聞きます。
低額になる理由は自身で手を動かしたから。
自身の労働はコストにはなりません。
その結果として、投資額を抑えて
一定の賃料が期待できる、
高収益物件が手に入ります。
改修にかける時間はコストですが、
改修作業が楽しめる方であれば
その時間はコストではなく
むしろ報酬的意味合いであり、
効果的な投資活動といえます。
こうしたDIY投資を行う場合の
コストの把握の仕方について
記事にしていきます。
DIY投資にかかるコスト
DIY投資にかかるコストですが、
まずは物件の購入費です。
そして、改修にかかるコストとしては
材料代、資材運搬に係る車両関係の
費用がその大半を占めます。
こうした費用は一括で発生せずに
少しずつ発生してきます。
イラストはスペースの都合で
2回だけの支払いですが、
本当はこうしたことが
10回以上に分かれて
起きることもあるでしょう。
こうしたコストの管理には
積上げ計算が有効です。
積上げ計算とは、集計していくこと。
1つの物件だけであれば
かかった材料代と運搬費用を
単純に集計していきます。
複数の物件を同時に改修している場合には
物件ごとに集計していきます。
経理処理としては
「建設仮勘定」という
勘定科目を使って
処理していきます。
そして、改修が完了したら
完成までに要した合計が
「建設仮勘定」として
計上されているはずです。
それを物件の改修費用として
固定資産に振り替えます。
複数の物件を同時に改修している場合には
「建設仮勘定」のうち、完成した物件に
かかるものだけを固定資産に振り替えます。
一般的な改修を想定した場合、
電気工事に関するものは
「建物附属設備」として、
それ以外は「建物」として
計上します。
そして、確定申告時には
減価償却の対象となります。
完成までに年を越す場合
この改修作業が年内に終了すれば
固定資産に振り替えて
減価償却が始まるわけですが、
年末までに作業が
完了しない場合には
少し話が複雑になります。
たとえば、年末までに
300万円の材料代&運搬費が
かかっているとします。
まだ完成しておらず、
年明けにあと100万円かかって
合計400万円で2月に完成予定です。
その場合、年末までに支払った
300万円については
「建設仮勘定」のままで
今年の確定申告を通過します。
まだ完成していないので、
固定資産に振り替えることは
できません。
減価償却は完成してから
スタートするので
今年は行いません。
完成したら固定資産に振り替えて
そこから減価償却がスタートします。