年末ですし、もう一度身の回りを整理しておきましょう。
〜blog『relax&focus』より転載〜
経費はもらすな
まず、経費を漏らしてはいけません。
その理由は
「事業の成績を正しく知る」
「税金を余分に納めない」
この2点です。
事業の成績把握
なんといってもこれです。
事業自体の採算性を知ることは
自分の巡航速度を知ることになります。
たとえば、事業で設備投資が必要になったとして
自分の事業の巡航速度を知らなければ
借金して(分割払いで)購入してもいいのか、
もう少し手元資金を貯めないといけないか、
つまり“やっていけるかどうか”の
合理的な判断ができません。
勘ピューターはいつか痛い目にあいます。
そして、自分自身に満足すべきか
もっとハッパをかけるべきか、
それにも正しい業績把握は必要です。
業績の把握は売上ではなく
利益ベースで行うべきです。
「売上1,000万円で利益10万円」
1,000万円売っても、そのために
990万円の仕入れをしていたら
手元に残るのは10万円です。
「売上150万円で利益100万円」
150万円の売上のために
かかった経費が50万円なら
手元に100万円残ります。
![スクリーンショット 2018-12-12 7.51.16.png スクリーンショット 2018 12 12 7 51 16](https://ishitax-blog.jp/wp-content/uploads/2018/12/18ab65ebe4ccc16c04ac5a8933209c7b.png)
事業の基本は
いくらを投入して
いくらが残るか、
です。
いくら入ってくるか、ではなく、
いくら残存するか、が大切なので、
売上から経費を引いた利益に
注目する必要があります。
![スクリーンショット 2018-12-12 7.52.53.png スクリーンショット 2018 12 12 7 52 53](https://ishitax-blog.jp/wp-content/uploads/2018/12/87be6ba3ec4f1cda0978bb04c2d5fd7c.png)
経費の一部が漏れてしまうと
![スクリーンショット 2018-12-12 7.53.00.png スクリーンショット 2018 12 12 7 53 00](https://ishitax-blog.jp/wp-content/uploads/2018/12/145928377e7495fc46dd1512aed85b09.png)
その分利益が大きくなり、
「めっちゃ儲かってる」と
錯覚してしまいます。
![スクリーンショット 2018-12-12 7.53.08.png スクリーンショット 2018 12 12 7 53 08](https://ishitax-blog.jp/wp-content/uploads/2018/12/edb611b802c50d20cafcd78dd4a3f416.png)
そうした誤認を防いで
真実を直視するためにも
経費を漏らすことは
避けなければなりません。
税金の抑制
「経費が増えると税金が減る」
この関係性は多くの方がよくご存知です。
↓
利益が減る
↓
税金が減る
という流れです。
![スクリーンショット 2018-12-12 7.56.52.png スクリーンショット 2018 12 12 7 56 52](https://ishitax-blog.jp/wp-content/uploads/2018/12/f32a0a8ead6c54895ef77b2f094d256f.png)
したがって、本来は経費になるものを
漏らしてしまったら、
本来は納めなくていい税金を
納めることになります。
既に支払った経費で漏れているものが
ないかどうかを気にしましょう。
車のサイドポケットに入れたはずの
駐車料金のレシートを紛失していたり、
お客さんと食事に行ったときの
レシートを紛失したり、
仕事関係の冠婚葬祭での祝い金や香料も
記録(メモ等)を残しておけば
経費になります。
こうした一つひとつの積み重ねが
税金を余分に納めない秘訣です。
つまり、日ごろからの整理整頓が
損をしない秘訣といえます。
最後に
「経費になる買い物ないかな〜」
と探す方も多いですが、
これは一歩間違えば時間と労力を
使って損しているだけになります。
大原則として、税率が100%を
超えることはありません。
仮に税率が20%だったとして、
10,000円のモノ(経費性あり)を
購入すると税金は2,000円軽減します。
逆から見ると、
2,000円の税金を軽減する(恩恵の)ために
10,000円(という犠牲)を支払うことに。
これでは手元のお金は減ってしまいます。
また、別の側面からみると、
その購入したものは
20%オフの8,000円で
購入できたという見方も。
これってある意味でpaypayと同じで、
paypayのときは要るものを吟味する
マインドがしっかりと働きますが、
税金となると冷静な判断を
失いがちです。
決算間際の駆込み購入は
“絶対に必要なものだけ”に
するようにしましょう。
“絶対に必要なもの”で
“ちゃんと経費になるもの”なら
駆込み購入は効果大です。